北城一の華・蘇娆(スー・ラオ)は、
強く、美しく、誰もが羨む存在だった。
だが、父の再婚により商会会長・時硯清(シー・イエンチン)の元へ送られる。
冷たいはずの彼の腕の中で、蘇娆は初めて「家」のぬくもりを知る。
だがその心は、義妹・林若浅(リン・ルオチェン)に向けられていた――。
彼女が傷ついても、血を流しても、彼は一度も振り返らない。
絶望の果てに彼女は決意する。
「もう終わりにしましょう。」
そして七日後、
彼女は南城の若将軍・沈聴瀾(シェン・ティンラン)の妻となった。
沈听澜は彼女を優しく包み、
再び笑顔を取り戻させた。
その頃、時砚清は気づく。
――彼女こそが、自分の全てだったと。
だがもう遅い。
南城の門は閉ざされ、彼女の世界に、彼の居場所はなかった。