肉まん屋の張自強(ジャン・ズーチアン)には、絶対に曲げない“死ぬまで守る掟”がある。その日の肉で、その日の餡を作る。安い冷凍肉には手を出さない。だが、値段が上がっただけで、常連は彼を「ぼったくり」と罵り、安い粗悪な肉で作る露店に客を奪われた。張自強は黙って、場末の朝市へ移った。
それでも、彼は肉を変えなかった。朝の四時に仕入れ、五時に捏ね、六時に蒸す。日々の積み重ねは、やがて静かに実を結ぶ。その頃、客を奪った店の“安さの秘密”が、数十人の食中毒という形で爆発する。工場は停止し、町はパニックに陥った。誰もが気づく。あの頑固な男の包子だけが、ずっと安全だった。
再び張自強の前に列ができる。彼は相変わらず、朝の四時に店を開ける。変わらないことの強さを、世界がようやく知ったのだ。