一人の命を救ったことが、思いもよらぬ災いを招くことになる。
心優しい小敏(シアオミン)は、海で傷ついた鮫人を助け、誰にも知られないよう匿っていた。
しかし、彼女の義姉は鮫人が流す「鮫珠」に目をつける。
それは世にも珍しい宝だと知った義姉は、わずかな銀を得るためなら、海の生き物を傷つけることさえためらわなかった。
やがて欲に目がくらんだ人々は鮫人を苦しめ、その報いは村全体へと降りかかる。
「鮫珠は天下の至宝」と人々は欲しがった。
だが、無理やり流させた真珠に込められていたのは、輝きではなく鮫人の血と涙だった。
金に目がくらみ、命を踏みにじった者たちを、海は決して許さない。
欲望に支配された人々が最後に思い知るのは――どれほどの財宝を手にしても、邪な心から逃れられないという因果だった。